2011年4月24日日曜日

FUKUSHIMA 2011-04-24

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● 第一原発敷地内の主な汚染状況拡大第一原発敷地内の主な汚染状況
  asahi.comより




毎日.jp 2011年4月24日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110424ddm001040066000c.html

東日本大震災:福島第1原発事故 3号機がれき900ミリシーベルト

 経済産業省原子力安全・保安院は23日、東京電力福島第1原発の3号機原子炉建屋付近で、毎時900ミリシーベルトの放射線を出すがれきが20日に見つかっていたと発表した。
同建屋では3月14日に水素爆発が発生。
放射性物質に汚染された建屋の一部が飛び散った可能性があるという。

 がれきは縦30センチ、横30センチ、高さ5センチのコンクリート片。
 20日午後1時半ごろ、放射線量の定期調査中、建屋西側で線量が高かったため調べたところ、このがれきを見つけた。
 21日、作業員が1人で重機で回収し、鋼製のコンテナに保管した。
 コンテナから約1メートル離れた場所の空間線量は毎時1・1ミリシーベルト。
 東電によると、この作業員の21日の被ばく量は3・17ミリシーベルトだったという。

 同原発では、復旧の支障となるがれきの処理を急いでいる。
 これまでに確認されたがれきの放射線量は高いものでも1時間に100~200ミリシーベルトで、今回の線量が最も高い。
 周囲に高線量のがれきがあるかどうかは不明。

 東電によると、累積被ばく量が100ミリシーベルトを超えた作業員が23日、30人(うち東電社員27人)に達した。

 がれき発見から発表まで3日かかったことについて、保安院の西山英彦審議官は23日の会見で
 「高線量のがれきが見つかったことは耳にはしていたが、東電のきちんとした報告を待っていた」
と釈明した。




NHKニュース 2011年4月24日 12時0分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110424/t10015514871000.html

4号機燃料プール 耐震策検討

 東京電力福島第一原子力発電所の事故で、爆発によって壁が激しく壊れ、耐震性に懸念が出ている4号機の使用済み燃料プールについて、東京電力は余震に備え、プールの底を下の階から複数のコンクリート製の支柱で補強する案など、耐震性を高める対策の検討を急いでいます。

 福島第一原発の4号機の使用済み燃料プールには、核燃料を束ねた燃料集合体が第一原発の中では最も多い1535体あり、高い発熱によって水の蒸発が多く、特殊車両による注水が続けられています。 
 燃料プールを支える建屋の壁は、先月15日の爆発によって激しく壊れていて、東京電力では、耐震性などに懸念があるとして、水を入れすぎずに冷却しようと、23日から温度と水位を測りながら水の注入を行っています。
 140トンの水を入れた23日は、注入前、83度と高い温度だったプールの水温が、注入後は66度に下がり、プールの水位も燃料の上3メートルから注入後は3.7メートルまで上昇したということです。

 一方、懸念が出ているプールの耐震性について、東京電力では、無人ヘリコプターで撮影した建屋の映像などを分析しながら、プールの底を下の階から複数のコンクリート製の支柱で補強する案などを検討しています。
 東京電力によりますと、プールの底を支える部分は原子炉建屋の2階部分にあたり、付近の放射線量の値などから人が中に入ることができるレベルだということですが、長時間の作業が可能かどうか、今後、慎重に見極めるとしています。
 4号機の使用済み燃料プールの耐震性の補強については、東京電力がまとめた事故の収束に向けた工程表の中で、ことし7月ごろまでに工事を終えたいとなっています。
 しかし、余震はいつ発生するか分からず、プールの冷却のために水を入れすぎると重さで建屋そのものの健全性が失われるおそれもあり、東京電力は、できるだけ早く補強工事を始めたいとしています。







日テレニュース 2011年4月24日(日)16時22分配信
http://www.news24.jp/articles/2011/04/24/07181559.html

福島第一原発「サーベイマップ」を公表

 「東京電力」は24日、福島第一原子力発電所の敷地内の放射線量を示した「サーベイマップ」を公表した。

 これは、作業員が自分の被ばく量を管理するために作られたもので、東京電力が放射線量をはかった日ごとに色分けして示している。
 最も高いのは3号機周辺。3号機は水素爆発で吹き飛んだ建屋のがれきが多いため、放射線量が高くなっているという。

 また、20日に毎時900ミリシーベルトのがれきが見つかった場所は、撤去後に10から30ミリシーベルトに低下していた。
 がれきがある場所や高濃度の汚染水が移送される配管では放射線量が高くなっているが、東京電力は、作業の進め方に影響はないと説明している。






asahi.com  2011年4月25日0時19分
http://www.asahi.com/national/update/0424/TKY201104240153.html

原発1・3号機周辺、高汚染 水素爆発で飛散か

 東京電力は24日、東日本大震災に被災した福島第一原発敷地内の放射能汚染を示す地図を公開した。
 震災後の水素爆発で建屋が大きく壊れた1、3号機の周辺の空気中の放射線量が特に高く、爆発して1カ月以上たっても最大で毎時70ミリシーベルトの場所があった。敷地内の汚染の全容を示す初のデータだ。
 水素爆発で周辺に飛び散った放射性物質が原因と見られている。

 地図は作業員の放射線被曝(ひばく)を減らしたり作業計画を立てたりするため、3月22日に作成し、更新している。
 放射線管理員が作業前や1週間~10日ごとに現場で空気中の放射線を測っている。
 極端に高い値が出ると、放射線源を見つけるためさらに周辺のがれきなどに近づいて測っている。

 1号機と3号機の周辺では3月下旬には最大で毎時130ミリシーベルトを計測していた。
 放射能は時間が経つと減る性質があり計測値は徐々に下がっている。
 現時点で3号機の北西で計測されている最大の70ミリシーベルトでも、4時間そこにいると、今回の緊急作業のための被曝線量の上限(計250ミリシーベルト)を超えてしまう。
 被曝がこの値に達した作業員はこれ以降、作業ができなくなる。

 がれきからも高い放射線を確認している。
 3号機の建屋西側では20日、毎時900ミリシーベルトもの放射線を出すコンクリート片が見つかった。
 撤去後も、その場所の空間線量は毎時10~30ミリシーベルトと高かった。
 毎時300ミリシーベルトを出すがれきも建屋横で見つかった。

 汚染されたがれきのほとんどは、東日本大震災の翌3月12日に起きた1号機の水素爆発と、同14日の3号機の爆発で飛び散った原子炉建屋のコンクリート片などだ。
 原子力安全委員会の試算では、同15日までに19万テラベクレル(放射性ヨウ素換算、テラは1兆倍)と、大量の放射性物質が放出され、国際的な事故評価尺度の最悪のレベル7に達した。

図:第一原発敷地内の主な汚染状況拡大第一原発敷地内の主な汚染状況

 また2号機の坑道から高濃度汚染水を移送している集中廃棄物処理施設近くの配管の表面線量は毎時160ミリシーベルトだった。
 建屋から比較的離れた敷地の端でも1ミリシーベルトを超すところが目立つ。
 がれきを撤去した後も、高い放射線量を示す場所があるとみられる。

 福島第一原発の事故では、原子炉内や燃料プールを冷やす冷却システムが機能しなくなり、核燃料が露出したと考えられている。
 核燃料が壊れる過程で生じた水素によって爆発し、燃料内にあった放射性物質が周囲に飛び散り土壌や施設、がれきなどを汚染したとみられている。
 がれきは無人の重機を離れた場所から作業員がリモコン操作して撤去中だ。
 これまでに、50個のコンテナに詰めて敷地内の仮置き場に移したが、まだ相当量が残っている。

 東電はがれきなどを撤去して作業環境を整えているが「汚染は工程表に織り込み済みで大きな影響を与えるものではない」としている。





== 東日本大震災 == 



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