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● 気象庁
http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/2011_03_11_tohoku/aftershock/
『
NEWSポストセブン 2011.04.19 16:00
http://www.news-postseven.com/archives/20110419_17834.html
今なお続く余震「時間が経過すれば規模も小さくなる」は誤解
余震の不安が続くと、復興計画にも大きな影響が出てくる。
首都圏での震度3程度の揺れでも「もういい加減にしてくれ」と叫びたくもなる。
いったいいつごろまで余震に耐え続けなければならないのか。
京都大学准教授の遠田晋次氏が警告する。
「余震は時間が経過すれば、数の減少とともに規模も小さくなっていくと誤解している人があまりに多いようです」
今回の本震後にM7以上の余震は計5回だが、まだまだ油断は禁物だ。
一般的に本震後10日目に余震は約10分の1に減り、100日目には約100分の1になるといわれている。
しかし、東京大学名誉教授の笠原順三氏は今後起こりうる「最大余震」を懸念している。
「スマトラ沖地震ではM9.1の本震の3か月後にM8.6の地震が起きました。
今までの統計に基づいた警報はもはや意味がありません」
懸念材料はもう一つある。
「本震の震源付近で余震活動があまり起きていないんです。
本震で完全にプレートが滑りきってしまうと、ひずみが解消されて余震が起きないとも考えられる。
しかし、プレートの境目というのは、プレート同士が固着していて非常に摩擦が強い場所が斑状に分布しています。
この固着域がまだ多く残っていると、一気に滑って地震が発生するため、本震震源周辺でM8クラスの余震が起こる可能性もある」(笠原氏)
最大余震は本震からM1を引いた規模になるといわれる。
M8は大袈裟な数字ではない。
その際は当然、大津波発生という悪夢の再現もあり得る。
とにかく“余震との闘い”は先の見えない持久戦だ。
「1933年に起きた三陸地震でも、5年後に福島でマグニチュード8に近い地震がありました。
1943年にはM7クラスの鳥取地震が起き、翌年に東南海地震、その1か月後に三河地震、さらに翌年に南海地震がありました。
これらが本震に対する余震といえるかどうかはわかりませんが、連鎖的に起きた可能性はあります」(笠原氏)
スマトラ沖地震の際も5年近く余震が続き、M7クラスも起きた。
最悪の場合、5年間余震と付き合う覚悟をしなければならない。
※週刊ポスト2011年4月29日号
』
Wikipediaより
『
余震(よしん)とは本震とは同時に発生せず、時間が経った後に来る地震である。こ
れに対し、本震より前に発生する地震を前震という。
規模は本震以下のことが多いが、本震に匹敵する規模の余震が発生することもある。
一般的には最大余震のマグニチュードは本震のそれよりも1程度小さいとされる。
原因は、本震時に解放されきれなかったエネルギーが放出される為だと見られる。
地震はプレートに力が加わってできた歪みが断層で発散されることにより起こるが、特に大地震の場合は一度の本震で長く深い断層が全て動いてしまうわけではなく両端や下部に引っかかったままの部分が残り、そこに新たに力が集中し始める。
そうして連鎖的に周囲の断層も動いて歪みが解消するときに余震が発生する。
余震が発生する範囲を余震域という。
これは、大地震における断層のずれの範囲である震源域とほぼ一致する。
大地震が発生したとき、震源からかなり離れた地域で地震が起こっても余震とは呼ばない。
余震と呼ぶのは大地震など時間的・空間的にまとまった地震が発生したとき、その範囲内にある地震に限られる。
大地震の後、余震とは異なる地域で大きな地震が発生することがある。
この場合、前の大地震による振動が伝わったり地下の歪み方が変わったりすることによって地震が誘発されたと考えられるが余震とは呼ばず別個の地震とみなされる。
例としては、2005年3月のスマトラ島沖の地震、2011年3月の東北地方太平洋沖地震後に発生した長野県北部地震、静岡県東部地震などがある。
』
『
NEWSポストセブン 2011.04.21 16:00
http://www.news-postseven.com/archives/20110421_18146.html
10m級津波の可能性もある「アウターライズ地震」に注意
未曾有の大災害後、急がれる復旧・復興の歩みを妨げているのが余震だ。
わずか1か月でM5.0を超える余震は500回を超えた。
相次ぐ余震のなかでも注意が必要なのが「アウターライズ地震」だという。
日本列島は4つのプレートからなっている。
今回の東日本大震災は、太平洋プレートが北米プレートの下へと潜り込み、引きずりこまれた北米プレートが跳ね上がってしまうことで起きる逆断層型だった。
アウターライズ地震は跳ね上がったプレートではなく、潜り込む側のプレートで起こるという。
琉球大学・木村政昭名誉教授が説明する。
「太平洋プレートは北米プレートにぶつかるような形で下へと潜り込んでいきます。
そのとき、太平洋プレート側が圧力によって少し膨らみが出てくるんです。
これがアウターライズです。
今回の地震によって、太平洋プレートがずるっと北米プレートの下へと滑りこんでしまいました。
そのためアウターライズがひっぱられ、そこに断層が起きて、地震が起きやすくなっているんです」
揺れによる被害は少ないと考えられるが、震源地が沖合となるため、再び津波の危険が考えられるという。
「今回の地震と同じ規模だった2004年のスマトラ島沖地震では、3か月後にM8クラスのアウターライズ地震が起きています。
アウターライズ地震では場所によっては10m級の津波が起こる可能性があるので、最低でも3か月は警戒する必要があるでしょう」(前出・木村教授)
先の津波により、すでに防潮堤や防潮林などが破壊されている地域は多い。
地震から1か月が過ぎ、避難所から自宅へと戻る人も多いだろうが、いつでも避難できるよう警戒すべきだという。
』
はじめて聞く言葉だが、「アウターライズ地震」とは。
『
毎日.jp 2011年4月17日 20時8分
http://mainichi.jp/select/today/news/20110418k0000m040067000c.html
アウターライズ地震:発生の懸念、小さな揺れで大津波も
東日本大震災後、各地で地震活動が活発化する中、震源域東側の太平洋プレートの内部で、大規模な「アウターライズ地震」の発生が懸念されている。
マグニチュード(M)9.0の巨大地震の影響で、太平洋プレートに大きな力がかかっているため。
過去には最初の大地震の2カ月後に発生した例もあり、気象庁は
「発生すれば大津波警報を出すようなケースも考えられる」
と話している。
アウターライズ地震は、陸のプレートの下に海側のプレートが沈み込む境界面で起きる東日本大震災のような地震の発生後、境界面より外側の地域で発生する地震を指す。
プレート境界面の破壊後、海側のプレートの浅い部分に引き延ばそうとする力が働くため、プレート内部で正断層型の地震が発生する。
気象庁地震予知情報課によると、明治三陸地震(1896年、M8.2)の37年後に発生した昭和三陸地震(1933年、M8.1)や、06年11月の千島列島沖地震(M7.9)の約2カ月後に発生した地震(M8.2)がこのタイプ。
04年のスマトラ沖大地震などでも、規模は小さいが同じメカニズムの地震が発生したという。
同課によると、東日本大震災発生から約40分後の午後3時25分に発生したM7.5の余震や3月22日に発生したM6.7の余震は、アウターライズ地震の一種と考えられる。
アウターライズ地震は陸から離れた場所で起きるため、陸での揺れは小さくなりがちだが、津波を起こしやすいという特徴がある。
昭和三陸地震は最大震度5だったが、沿岸には大津波が押し寄せた。
同課は
「M8級の大規模なアウターライズ地震の場合、震度4や5弱でも6~10メートル以上の津波が起きる場合があり、大津波警報を発表する可能性がある。
揺れが小さいからといって油断せず、警報が発表されたらすぐに避難してほしい」
と話している。
』
== 東日本大震災 ==
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