2011年4月18日月曜日
「福島の悲劇」との共生
● 日本列島(衛星画像)
昨日、東電より収束の見通しが発表された。
事故発生から5週間。
やっと、次のステップへと踏み出すこととなった。
この見通しによれば事故収束まで6ケ月から9ケ月という。
内輪で見積もっているはずであろうから、ということは18ケ月はかかるということであろう。
来年いっぱいは事故を抑えこむのに費やされるということになる。
そして、廃炉が完了するには少なくとも10年はかかることになるだろう。
それまでわれわれは「福島の悲劇と共生していく」ことになる。
この悲劇は、日本に新しい時代を作るきっかけとなるだろう。
悲劇だけで終わってしまうのは、なんとしても避けねばならない。
そこから得るものがあってこそ、この悲劇に意味がある。
悲劇の余韻の裏に、それを乗り越える希望の灯がないといけない。
向こう10年の日本は暗い。
その期間こそ日本という国を見直す時間ということだろう。
これまで日本は、科学と技術で自然を抑えこんできたという傲慢さがあった。
自然の力への無知といっていい。
日本列島の存在する自然環境を見定めねばならない。
何がこの列島において存在できるのか、
そしてこの列島の上には何を作ってはいけないのか、改めて考えるべき時がきたようである。
また、この
日本列島にはどれほどの人数が住むことが許されているのか、
も知らないといけない。
自然は無制限な人工的豊かさを許してはくれない。
日本列島はこの島特有のキャパシテイがあるようだ。
それとみ合っての人であり、技術であるということだ。
日本人は日本列島と手を結んで生きてゆかねばならない。
それ以外の選択肢はない。
日本列島とはなにか。
日本人は自らのっている大地についてより多くを知らねばならない。
そして
この大地の包容力の中で生きていかねばならない。
== 東日本大震災 ==
_