2011年4月25日月曜日

オーストラリア:シドニーの原子炉

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● Lucas Heights:ルーカス・ハイツ 



 ギラード首相は原発開発はしないと表明しているが、原発推進は根強い


25.today 2011年4月24日
http://www.25today.com/news/2011/04/post_5467.php

原発開発も検討すべき
野党環境スポークスマン

 地震と津波で故障し、高熱の燃料容器と水の反応で発生した水素が爆発、建屋が破壊された福島第一原発は放射性物質を出し続けている現在、原発を持つ国の中には安全確認が済むまでの運転停止や新規建設を考え直すところも出ており、少なくとも今原発開発を提唱するのはまずいという雰囲気になっている。

 オーストラリアでは、連邦野党保守連合のグレッグ・ハント環境スポークスマンが、
 「炭素排出削減のためには原子力発電も検討すべきだが、与野党双方の支持がなければ原発開発はあり得ない」
 と語っている。
 4月24日、ハント議員がスカイ・ニューズに語ったところによれば、
 「世界的にも、二酸化炭素排出量を引き下げるためには、原発が不可欠だ。
 現在、世界のエネルギーの6分の1が原発によってまかなわれている。
 オーストラリアもすでにその流れに加わっており、そのことを率直に言うべきだ」
と語っている。

 オーストラリアのウラニウム埋蔵量は世界最大であり、地球上のウラニウム全埋蔵量の23%がオーストラリアにあるが、ウラニウム鉱山はたった3箇所しかない。
 世界原子力協会のデータによれば、精製酸化ウラン(イエロー・ケーキ)の輸出額は、2009年の場合、11億ドルにものぼる。
 ハント議員は、
 「オーストラリア国内で原発開発への投資が実現するためにはいくつかの条件が必要になる。
 与野党双方の支持がなければならない。
 そうでなければ、国内が二つに割れる。
 次に将来の政府が投資制度を変更するというソブリン・リスクが必ずつきまとう。
 結局、与野党双方の支持ができるまで、オーストラリアで原発開発が進むことは考えられない」
と語っている。(AAP)



 オーストラリア唯一の原子炉は発電というより、テロの標的になっている。
 これまでグリーンピースが侵入を企てたこともある。


25.today- 2011年4月25日
http://www.25today.com/news/2011/04/post_5471.php

ウィキリークス、またオンライン公開
ガンタナモの豪人2人関係書類も

  ウィキリークス創始者のオーストラリア人、ジュリアン・アサンジ容疑者は現在も強姦容疑で自宅監禁状態だが、アメリカ政府の意向を受けた送金・金融機関などが送金停止、口座閉鎖などの兵糧攻めを実施したにも関わらず、ウィキリークス・ウェブサイトは今も活動を続けている。

 公開された最新の文書類には米国防省の機密書類が含まれている。
 ギツモ・ファイルズと呼ばれるキューバ・ガンタナモ湾米軍刑務所拘置者に関する書類で、米軍主導の連合軍がアフガニスタン、イラクに侵攻した後に両国やパキスタンなどで逮捕された「テロリスト容疑者」に関する情報が満載されている。
 オーストラリア関係では、有罪を認める取引でオーストラリアに送還後刑期をつとめたデビッド・ヒックス氏や、起訴されなかったが、ジョン・ハワード前連邦政府が引き取りを望まなかったマムドフ・ハビブ氏の2人の一件書類も公開文書に含まれている。
 ヒックス氏は、アフガニスタンで北部連合(タリバン以前からの地方豪族の連合体)に拘束された当時、同じ拘置者20人とつながりがあり、一時期にはアルカイダ幹部から「殉教者にならないか」と誘われたと記録されており、他の20人も有名な過激派グループでの教育軍事訓練経歴があるとされている。

 ハビブ氏関係の書類では、エジプトに送られ、そこの刑務所に拘置中、拷問を受けたとの主張が記録されている(訳注:アメリカの政府機関が、アメリカ国内で禁止されている拷問を容疑者にかけるため、容疑者を拷問が容認されている国に移して尋問したと言われている)。
 ハビブ氏は、エジプトの刑務所で拷問に耐えきれず嘘の自供をしたとして、現在は自供内容を否定している。
 そのような自供の一つとして、カンタス航空機爆破計画がある。
 また、2004年に、シドニー首都圏南部にある
 ルーカス・ハイツ研究用原子炉を攻撃する計画

なるものもガンタナモ刑務所で取調官に自供している。
 また、ハビブ氏の自供に基づいて、フランスの対テロ捜査官のウィリー・ブリジット逮捕や、豪陸軍基地から盗まれたロケット推進榴弾砲で原子炉を攻撃する計画者検挙などがあったと見られている。
 また、ハビブ氏の自宅のコンピュータにあった文書ファイルとガンタナモ・ファイルから、ハビブ氏がアメリカ国内の河川に毒を投入する計画を立てていたとされている。
 ガ湾米軍刑務所拘置者のうち220人前後が危険な国際テロリスト、380人程度が末端の雑兵と判断されたが、150人以上がテロリズムとかかわりのない無実のアフガニスタン人、パキスタン人と判断され、後に釈放されている。(AAP)


 日本を壊滅させるには、原発に飛行機による自爆テロを敢行すればことたりるということになる。
 北朝鮮が韓国に対して優位性を誇っているのは、ミサイルによる韓国原発への攻撃が出来ることだ、という説もある。
 実際、もしやられたら手も足もでなくなる。

 原発というのは、アメリカの80km避難に象徴されるように、80km範囲に集落の存在しない場所に建設すべきだということだろう。
 その条件を満たせない場合は、原発建設はすべきでないということになる。
 ルーカス・ハイツの原発は研究用であるから、シドニーから30キロの場所にある。
 各種実験を行う出力の小さい研究用原発は必要だと思うが、でも80キロは離したほうがいいようには思う。
 テロの不安がある国としては安全を優先して。
 何しろ、だだっ広い国なのだから、場所はいくらでも確保できるはずである。





== 東日本大震災 == 



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